2017-09

LOSE CONTROL を聞きながら・・・・・・。短編小説。 - 2017.01.03 Tue

LOSE CONTROL (失控) を聞きながら・・・・・・。

レイ ver

タイトル:「寒くて凍えそうな日には

中盤すこし、18禁です。性的表現が苦手な方は、ご注意ください。



 朝からパラパラと粉雪が舞い落ちる寒い日だった。路上に積もるほどではないが、屋根や町並みの木々は、薄っすらと白くなっていた。雪が降ることは珍しくもないのに、ふと、足を止めてまで振り続ける粉雪を見上げてしまう。

 小刻みに呼吸するたびに、冷え切った空気の中に吐息がゆっくりと消えていく。けれど、わずか数秒で、肌に突き刺さるような冷気に耐えられなくなって、早足で車の中に駆け込んだ。移動中の車内の中で流れる景色を見ながら、雪は一日中、降り止まないだろうと思った。

 予想した通り、夜になるとさらに冷え込みは強まった。普段と同じ空調温度なのに暖房の効きが弱い気がする。ハードなスケジュールが続いたので、疲れが溜まっているせいかもしれない。喉に違和感を感じて、小さく咳き込むと、心配そうにソユンが俺を見つめた。羽織ったチェック柄のストールを、俺の肩に掛けながら。

「どうしたの?風邪?」
「いや、どこも痛くないから風邪じゃない。大丈夫」

「気をつけないとダメだよ」
「今日はいつもより寒いね。ほら、見て。雪が降ってる」

 窓ガラスに近づいて、真っ暗な夜の景色を見下ろした。屋外との気温差が激しいせいか、ガラスは白くなり結露がついていた。外が良く見えない中、曇った窓ガラスを手で軽く拭う。わずかに指に付いた水滴は、とても冷たかった。

「暗くて外は全く見えないよ」
「良く見て?窓ガラスに雪の結晶がついてるでしょ?」

 近づかないと良く分からない小さな跡は、雪の結晶とは言えるほどではなくて。ガラスの外側にこびりついている氷の粒を指差しながら、苦笑いをしてしまう。そんなことはどうでも良いとばかりに、ソユンは後ろから俺の背中を抱きしめた。

「ねぇ・・・・。いつになったら、抱いてくれるの?」

 消え入りそうなほど小さな声だった。どう答えたら良いのか分からず黙り込んでしまう。暗闇の中にぼんやりと輝く灯かりを見下ろして、しばらくの間、回された腕を優しく撫でた。背中から漂う甘い香りに、胸が締め付けられた。

 ソユンは、美人で笑顔が可愛くて、気遣いのできる優しい女性だ。一緒にいるだけで、なぜか癒される。でも・・・・・・。それだけで満足しているのは俺だけだということも分かっていた。胸の奥の痛みを感じながら、ソユンを正面に向けて、二人の間に距離をとった。数十センチほど離れただけなのに、俺を離すまいと右腕を強く掴まれた。

「このままじゃ、ダメかな?今が、とても良い関係だと思う」
「友達以上、恋人未満なのに?私の気持ちを知ってるくせに、ズルいよ」

「もう少し時間が欲しい」

 その場しのぎに取り繕っても、納得してもらえないことは分かっている。ソユンは、小さなため息をつくと、掴んだ手の力を緩めた。

「そう言われて、半年が経ちましたけど?」
「こんな俺といても退屈なら、別れたって構わない」

 突然の別れという言葉に、ありえないという表情を見せたソユンは、背を向けてリビングの中央に向かった。ソファーに掛けていたコートを早々と羽織って、バッグを肩に掛けた。自然と口から発した「別れ」という言葉に、自分でも戸惑いを隠せなくて。掛ける言葉が見つからないまま、窓際から帰り支度をするソユンを呆然と見つめ続けた。

「引き止めてくれないのね」
「そんな権利、ないから」
「どうしてかな?どんどん惹かれてしまうの。それがすごく悔しくて、耐えられそうにない」
「また、連絡するね。今度は、火鍋のおいしい店にでも、一緒に・・・・」

 リビングのドアを開けようとしたソユンの手が止まった。俺の顔を見ないまま帰ろうとするソユンの背中はとても弱弱しくて。すぐにでも抱きめてあげないと崩れ落ちそうだった。

「もういいの。待っても無駄だって分かってるから」

「いや、そんなことは・・・・」

 そんなことはないとは決して言えなくて。願いを叶えてあげられないのなら、適当な都合の良い嘘を付いてまで引き止めるのは、あまりにも自己中心的すぎる気がした。黙り込んだまま窓際で俯く俺に、ソユンは、ゆっくりと近づいた。

「ここに・・・、あなたの心の中に、誰がいるの?」

 俺を見上げながら、胸の中心にソユンは右手を添えた。心臓の上にあてられた手を、上からそっと握り締める。問いかける純粋な眼差しが突き刺さり、胸の痛みが増していく。まぶたを伏せると、ソユンの温かい手が、胸元から離れていった。

「私が、ここにいないってことは、ずっと前から分かっていたことだから」
「ごめ・・・」

 口元に手を当てられて、言葉に詰まってしまう。いいのよと、首を左右に振って、ソユンは小さく笑った。

「謝らないで。私は振られたんじゃなくて、あなたを振るのよ」

 できることなら、このまま繋ぎ止めておきたかった。曖昧な関係のままで、ずっといたかった。自分勝手だとは分かっていても、誰かの優しさがないと耐えられそうになかった。いっそのこと、抱いてしまえばソユンは満足するのだろうか。俺の心が、なかったとしても。

 できない。

 そんなこと、できるはずがない。これ以上、傷付けたくない。こんなにも優しくて温かい人を、もっと苦しめることになるから。

 俺が・・・・・、俺さえ、あの人のことを忘れることができたのなら・・・・・。

 誰も苦しまずに済んだのかな。でも、まだ・・・・、忘れられそうにはなくて。本当にごめんね。胸苦しさに耐えられず、思わずソユンを抱きしめた。とても強く、そして優しく。もういいからと、腕を解いたあとに、震える両手で頬を包まれた。

「その中途半端な優しさが大嫌いだから、さよならしてあげる」

 吹っ切れた表情を浮かべたソユンは、ハッキリとした口調で別れを告げた。涙で溢れる大きな瞳は、健気で清清しかった。



2017/01/03




 自分でも忘れられない理由はよく分からない。確かなことは、あの人を思い出すだけで、胸が苦しくなってしまうということだけで。もう別れて3年以上がたつのに、こんなにも胸の奥が痛くなるなんてどうかしてる。

 なのに・・・・、苦しいのに、なぜか心地よくて、切なくて。辛いはずなのに、この感覚は嫌いじゃなかった。

 寒くて凍えそうな日には、なぜだか思い出してしまう。誰も側にいないのに、一人のはずなのに、ふと、後ろを振り返ってしまう。あの人がすぐ側にいるような気がして。

Lay095.jpg

「もう、決して会えないと分かっているのに」

 独り言のように呟くと、ひと気のない廊下に俺の声が響いた。ため息に混じって。こんな気分の時は、何も考えたくはない。ただ、心が思うががまに、思い出に浸りたい。足を止めて、少しの間、立ったまま壁際に凭れた。

 俺は、目を閉じると、ゆっくりと甘い記憶に満たされていった・・・・・・。


 最後の日、冷たい水を全身に浴びながら抱き合ったあの日のことを、どうしたら忘れることができるのだろうか。雨のようなシャワーが、涙と一緒になって、首筋や頬を伝わり流れ落ちた。まばたきを繰り返すたびに、あの人の瞳は、揺れ動いていた。濡れたままの長い髪を、細い指先で掻き上げると、首筋からふんわりと甘い香りが漂った。

 互いの身体は寒さで震えているのに、奥から込み上げる火照りは全く消えそうになくて。さらに強く、激しく、妖艶な身体を求め続ける俺がいた。もうこのまま、体が壊れてしまっても構わないとさえ思った。


 こうして、思い出に包まれるたびに、実感してしまうんだ。

 俺は、あの人を・・・・、を、誰よりも愛していたと。もう、顔すら思い出すことができないのに。

 どうして俺達は、別れを選んでしまったのかな。あんなにも深く愛し合っていたのに。




「あと1時間だけでいいから、側にいたいよ」
「どこにもいかないから。離れていても、だけを想ってるから」
「苦しい・・・・・。ねぇ・・・・、もっと側にいられる時間が欲しいよ」

「お願いだから悲しまないで。俺も泣きたくなってしまう」
「私達、今、一緒にいるのに・・・・・。どうしてこんなに胸が苦しいの?助けてよ」

 額に口付けを落として、ベッドの中で、包み込むように抱きしめた。抱き合ったばかりのせいか、肌は汗ばんでいたけれど、は胸の中に顔を埋めてきた。頬をすり寄せて甘えるように。

 小さく丸まった背中は、捨てられた子猫みたい。何に苦しみ怯えているのかは、聞かなくても分かっている。だから、ひたすら強く抱きしめた。少しでも痛みが和らぐようにと。

「側にいるのに泣きたくなるなんて・・・・・」
を抱きしめることができる瞬間が、本当に幸せだよ。誰よりも愛してる」

 日常の全てを忘れることができるこのひと時が、たまらなく愛しかった。たとえこの場所が、飾りのないホテルの一室だったとしても、さえ側にいてくれれば何も要らなかった。最初からお互いに、許されない恋だと分かっていた。なのに、気持ちを抑えることなどできなかった。一目をしのんで、逢瀬を重ねるたび、愛欲の時間に溺れていった。

 激しくなる愛の炎を消すことができないまま、1年という月日だけが流れた。多忙すぎる二人が、これ以上、関係を続けるにはもう限界だった。すぐそこまで別れの時は、近づいている。きっと、今夜で最後になってしまう・・・・・。

 は、ベッドから上半身を起こして、壁に背中を凭れさせた。横になったままの俺を見下ろし、頬を指先で擽って目を細めた。

「私を見て?」
「うん?」
「ちゃんと、私の目を見て答えて。次は、いつ会えるの?」

 同じく上半身を起こして、ベッドの上で見つめ合った。俺は再び、の額に口付けを落とした。俺の頬を撫で続けるので、手にも優しいキスをする。その全てが・・・・・、愛しくてたまらなかった。

 それでも。次の約束を求められても、応えられない自分自身に苛立った。唇をギュッと噛み締めながら、俺は、目を伏せた。



2017/01/04




「約束が欲しいの」
「1ヶ月以内には、時間を作るね」
「そんなに待てない。明日もあさっても、ずっと側にいたい」

「俺も、そうしたい」

 強く、強く抱きしめても、足りなくて。どうしたらこの気持ちをに伝えることができるのだろうか。思いを伝える手段が見つからなくて、無我夢中で、を強く抱きしめた。

「今、こうして一緒にいられるのが夢みたいで不思議なの。どうせ夢なら、覚めない夢なら良かったのに」
「夢じゃないよ」

「さっきからずっと体が、暑いの。胸がドキドキしていて、とても息苦しいよ」

 抱きしめた腕の力を弱めた。は、何度も息苦しそうに深呼吸を繰り返した。ベッドの脇に備え付けてある電波時計を確認してみる。時刻の下に、小さく26度と室内の温度が表示されていた。

 真夏の冷房温度としては標準だが、言われてみれば暑苦しい気もする。激しく求め合った後だから、身体の熱が下がっていないせいかもしれない。

「部屋の温度を下げようか?」
「今すぐ、冷たい水に浸らなきゃ。頭がおかしくなりそう」
「えっ?」

 ベッドから勢い良く降りたは、バスタオルを巻いたまま、バスルームへと向かった。しばらくすると、シャワーの音がベッドルームまで鳴り響いた。俺は、テレビを付けることもなく、水音が響き続ける部屋で、ぼんやりとの戻りを待った。

 でも、20分しても、シャワーの音は止まらなかった。さすがに心配になった俺は、早足でバスルームへと向かった。ドアを開けた瞬間、目の前の光景に目を疑ってしまう。体が強張って身動きができなくなる。湯気で充満しているはずなのに、浴室内は肌寒くて。長袖のシャツを羽織っているのに、寒さで身体が震えた。

 どうして・・・・?いつから・・・・?

 一人で泣いていたの?

 浴室の床にうずくまったが、口元に手をあてて、声を殺して泣いていた。冷たい水に打たれながら。

「どうしたの?一体、なにがあったの?」
「苦しい・・・・・」
「シャワー、水じゃないか。何やってるの」

 水を止めようと、慌てて蛇口に手を伸ばした。は、蛇口のレバーを掴もうとした俺の手を止めるように上から強く握った。その手は氷のように冷たかった。

「このままでいいの。あなたを渇望してしまう身体が憎たらしいよ。どうして・・・・・」
「こんなに体が冷たくなるまで、冷水を浴びるなんてどうかしてるよ」

「もう忘れなくちゃいけないのに、愛しすぎてどうしようもないの」

 忘れる・・・・・?どういう意味?

 俺を忘れるってこと?そんなこと、絶対に・・・・・。

 頭が真っ白になると同時に、怒りが込み上げた。

「忘れるなんて、絶対に許さない」

 水浸しになったままのの腰を強引に持ち上げ、背中を壁際に押し付けた。突然の強引な行動に驚いたは、声にならない小さな悲鳴を上げた。シャワーの温度を温かくすれば、の体の震えは止まるかもしれない。けれど、俺はそれを許したくはなかった。

 寒さで震える体を押さえつけ、両手の自由を奪って。冷たくなった柔らかい唇に舌先を割り込ませる。吸い付くように激しく。シャワーの音に混じって、ちゅ、ちゅ、と、唾液が絡む水音が耳元に鳴り響いた。

は誰かとキスをする度に、俺のことを思い出すんだ。これからも、ずっと・・・・」
「そうね。きっとそうだと思う」

 シャワーヘッドの向きを変えなかったので、シャツを着たままの俺の髪や肩が、しっとりと冷たい水に濡れていった。芯まで冷え切って震えた身体は、すぐに熱を求めてしまう。最初は唇の、口内の熱を。何度も味わった後は、その次を・・・・・。もっと熱くなりたいと脳内が欲望を駆り立てる。

 押さえられない愛欲は、制御できないそうになくて。先ほど愛し合ったばかりなのに、また高ぶってしまうなんて。

 左足の太腿を持ち上げて、グッとの腰を掴んだ。壁際に凭れるだけでは体重を支えられないは、俺の首に手を回した。それは、受け入れる準備ができていることだと理解した。

 なのに。唇を放して、顔を背けたは、目を伏せた。首に回された手の力が緩んでいく。俺が目の前にいるのに、拒絶することなんて、許さない。そんなこと、できるはずがないだろう?

 素早く下着を脱がして、硬くなった剛直を秘所に押し付けた。焦らしながら、グリグリと秘所に刺激を与えると、蜜はすぐに溢れ出した。俺の身体が欲しくてたまらないとばかりに。なのに、は、悶えながらも、身体とは正反対の言葉を口にした。

「もう、帰らなきゃいけない時間でしょ?」
「もっとが欲しい」
「いいのよ・・・・、もう」

「俺への気持ちが冷めてしまわないように、もう一度、熱を与えてあげる」

 奥のほうまで、グッと一気に挿入する。温かさと同時に、身震いするほどの快感が全身を駆け抜けた。それでも、律動はせず、繋がったまま、硬くなった乳首の先端に舌を這わせた。

「やめて・・・・・」
「欲しいっていうまで、動かしてあげないから」

 乳首を舐め上げて、卑猥な水音をわざと立てる。もっと、この水音を響かせたい。別の場所からも。

「なんて意地悪な人なの。もう、今夜で終わりにするつもりだったのに、できなくなるじゃない」
「余計なことを考えなくていい。今は、俺だけを感じて」

 欲しいと言わせた後は、狂ったように、を求めた。狭い浴室の中、冷水を浴びたまま。果ててしまう、その瞬間まで。脳内に響き続けた甘い声は、快感に悶える喘ぎ声なのか。それとも、嗚咽のような泣き声だったのだろうか。

 を抱きながら、俺は繰り返し願った。こんなふうに、凍えて、震えて、泣きながら、誰かに抱かれることが二度とないようにと。



2017/01/05




 ホテルの長い廊下を通り抜けて、外に出ようとすると、辺りはすっかり暗くなっていた。今日は、早朝から写真撮影の仕事があり、久しぶりにメンバー数人と仕事をこなした。スタッフやメンバー達は、ホテルの一室で寛いでいるようで、辺りを見渡してもロビーに知り合いはいなかった。

 外に出る途中で、ホテルの正面玄関にいるドアマンの男性に、1本の傘を差し出される。俺は、透明のビニール傘を何気なく受け取った。次の移動までは、まだ少し時間がある。俺は、心の痛みを癒すかのように、一人で暗闇の中を歩き続けた。


alose09.jpg

 僻地にあるホテル周辺の街灯の灯かりは小さくて、歩道は薄暗かった。風のないとても静かな夜だった。小雨だったこともあり、雨が降っていることに気付くのに少し遅れた。傘を受け取ったばかりなのに。

 小さな傘を差したまま、誰もいない広い駐車場の隅で、薄暗い空を見上げた。傘から右手を出すと、掌の上に雨の雫が、少しづつたまっていった。とても冷たい雨だから、真夜中には雪になるだろうと思った。

「こんな時間に外にいたら、風邪ひくよ?寒いのに何してるの?」

 誰もいないはずなのに、大きな声が聞こえて驚いてしまう。遠くからこちらに向かって叫んでいるのは、ホテルの玄関付近にいるシウミンだった。

「雨が冷たいなと思って」
「え?何?聞こえないし」

 シウミンは、パーカーのフードを頭にかぶり、こちらに向かって走ってくる。近づいて来たシウミンに同じ言葉を繰り返すと、眉をしかめた。

「それ、雨じゃなくて、ミゾレじゃない?」

 足を止めずに、全身をブルブルと震わせるシウミンは、両手で自分の顔を覆いながら、白い吐息を吐き出していた。俺は、これはミゾレなのかと、冷たくなった掌を見つめた。

「雨と雪が混じってるのに、触るなんて信じられない。あ~寒い~。寒くて耐えられない」
「ヒョンは、寒いの苦手だったね」
「喉にも悪いぞー。早く中に入れよ」

「手に落ちた雨が、ひんやりとして気持ち良くて」

 シウミンは、話の途中で走り出すと、そのままホテル内に入っていった。相変わらず、話を最後まで聞かないせっかちな人だと苦笑した。

 本当に、冷たくて気持ち良いんだ。そう言っても、信じてはもらえないかもしれないけれど。小さな氷の粒が、掌の体温に触れては溶けて、冷たい水になっていった。

 しばらくしてから、俺は、差していた傘を放り投げた。全身で冷たさを感じたかったから。暗闇の中で、両手を大きく広げて。真っ暗な空を見上げて目を瞑った。

 雨と雪が、髪に、頬に、首筋に、全身へと降り注いだ。

が、今でも恋しいよ・・・・・」

 寒さのせいで顔に痛みを感じても、頬には感覚はなかった。そのせいか、髪から零れ落ちる雫が、涙と一緒になって頬に流れていても、それが一体どちらなのか分からなかった。あの時と同じように、寒くて、身体全身が震えていて、すぐにでも凍えそうだ。切なくて、胸が痛くて、呼吸することさえ苦しいよ。

 なのに、こんなにも身体の芯が熱くなってしまうなんて・・・・・・。

 への想いで胸が溢れ、愛しさだけがこみ上げるよ。

 どうしてかな。寒くて凍えそうな日には、最後にを抱いた日のことを思い出してしまうんだ。もう、忘れなければ、心が壊れてしまいそうなのに。できることなら、このまま凍えて消えてしまいたいよ。


 ねぇ・・・・。今、はどこで何をしているの?

 俺は、こんなにも苦しんでいるのに、何も知らずに誰かの温もりに抱かれているんだろうね。

 それでも、俺は構わない。

 俺以外の誰かに抱かれていても、が寂しくて凍えることがないのなら・・・・・。

 が、幸せで満たされているのならば。



2017/01/06




lose094.jpg

LAY 레이_LOSE CONTROL (失控)_Music Video

アルバム:LOSE CONTROL (失控)
トラック01:LOSE CONTROL (失控)
LAY(ZHANG YIXING)


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プロフィール

ちゃぴ子(りぞこ)

Author:ちゃぴ子(りぞこ)
k-popでの初恋はユチョンでした。

私の好きな曲紹介。(ソロ曲含む)

SHINee
1.LUCIFER 2.vew 3.BETTER 4.Prism 5.Press Your Number

スーパージュニア
1.My Love,My Kiss,My Heart 2.Devil  3.SORRY, SORRY 5.Let Me Kiss

EXO
1.Overdose 2.Artificial Love 3.LOSE CONTROL  4.Exodus


東方神起
1.Off-Road 2.Something 3.呪文 -MIROTIC- 4.Champagne


BEAST
1.12:30 2.Beautiful Night 3.Fiction 4.caffeine 5.Mystery 6.No More 7.CAN'T WAIT TO LOVE YOU 8.Whole Lotta Lovin

ジェジュン
1.Don't Walk Away 2.Love You More


その他 (順位関係なしで)

EXID – UP&DOWN
Twice – TT
INFINITE - The Eye、Paradise
テヨン - Why
BTS - Blood Sweat & Tears、I NEED U
チャン・ジェイン - 幻聴
XIA - Turn It Up 、X Song
CNBLUE - LOVE GIRL
BoA - Only One
ユチョン - I Love You 、彼女と春を歩く
ASTRO - Again


2016/01/01屋根部屋プリンス一挙放送でユチョンを知る。そこから、k-popアイドルに夢中になりました。

SHINeeやEXO、SUPER JUNIOR、BEAST、東方神起、ジェジュンの音楽が好きです。

記録)

2016/02/01 東方神起FCに加入。
→2017年 2年目 継続

2016/08/18 SHINee FC加入。
→2017年 2年目 継続


2017/03/22 スーパージュニアFC加入。


短編小説は、性的表現を含む小説もありますので苦手な方はご遠慮ください。現在のところ、BL小説はありません。男×女の恋愛小説です。

文才のない素人ですが、楽しみながら一生懸命書いてます。ご訪問者様にも楽しんでいただけると嬉しいです。
ウェブ拍手大歓迎(*´~`*)

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